こんにちは。特派員のツツミです。
2回に渡ってアートの話を~と言っていたのに、ずいぶん時間が空いてしまい、失礼しました。
夏風邪で寝込んでしまいました。
エアコンのせいか、ずっと喉の調子が悪いです。
皆さんの体調はどうですか。
さて、アートの話です。
今、期間限定で「柳川現代美術計画」という現代アート展が旧綿貫家住宅で開かれています。
旧綿貫家住宅は、市内中心部からやや離れた柳川市三橋町五拾町(ごじゅっちょう)という地区にある武家屋敷です。
市に寄贈されて改修され、今は文化交流移住体験施設として利用されています。
その武家屋敷を舞台に美術作品を制作・展示してもらおうと、今年「アーティスト・イン・レジデンス事業」(やながわAIR事業2023)が行なわれることになりました。
その一つが今回の「柳川現代美術計画」です。
行ってみたら、すごかった! 完成度が高くてビックリしました。
失礼ながら、武家屋敷の古くて暗い部屋に作品を飾って映えるのかな?と思っていたんです。
ところが、そんな心配は無用。
こんな作品にしたのか~、こんな展示の仕方があるのか~と、ワクワクしました。
床の間のある座敷を飾るのは、吉田重信氏の作品。
福島の砂を使っているそうで、鎮魂の思いを感じます。
ブルーの色彩あでやかな襖絵は鳥越一輝氏の作品。
白秋先生の童謡からインスピレーションを得たそうです。
奥の暗い部屋に展示されているのは川村愛氏の作品。
金銀の箔を使った陰影ある作品です。
天井から垂れ下がるピンクの糸が印象的な作品は藤沢レオ氏の作品。
純和風の座敷に不思議とマッチしていました。
このように、屋内外に全国各地で活躍しているアーティスト12名の方が展示されています。
地方ではなかなかお目にかかれない方々の作品ですし、今回この会場に合わせて制作された作品ですので、ぜひ見てほしいです。
また、今回プロデュースした吉田重信氏のコレクションから、オノ・ヨーコ氏、蔡國強氏、柳宗悦氏、緑川宏樹氏の作品も展示されています。
爆破のイメージのある蔡國強氏の作品が柳川に? オノ・ヨーコ氏の作品はどんなものが?と、こちらもワクワクして見て回りました。
自分の目で見つけてみてくださいね。
当初「武家屋敷でアート展!?」と思っていたのですが、注目を集める直島(香川県)や別府(大分県)では古い住宅を使ってアート展をしていますものね。
これからも柳川で続けてほしいです。
最後にもう一つ。
9月9日(土)、柳川市民文化会館で、宮島達男「時の海-東北」プロジェクト「タイム設定ワークショップ」が開かれます。
宮島達男氏と聞いて、ピンと来た人は美術ツウですね。
そう、「瀬戸内国際芸術祭」などでおなじみ、LEDの数字カウンターを使った作品で有名です。
今回、参加者がLED数字カウンターの切り替わるスピードを設定し、想いを共有します。
柳川で行われることは、そうそうないと思うので、参加者は貴重な体験になるはずです。
アート展は、残念ながら会期が残り少なくなってしまいました。
どうぞ、お見逃しなく!
■柳川現代美術計画
○会期;2023年8月25日(金)・26日(土)・27日(日)10時~17時(最終日16時まで)
○会場;旧綿貫家住宅(柳川市三橋町五拾町337)
○料金;500円(高校生以下無料)
○作品;藤沢レオ、吉田重信、青木聖吾、柏田彩子、君平、城戸みゆき、中屋敷智生、来田広大、フジモトアキコ、川口あこ、川村愛、鳥越一輝
○駐車場;宝満宮駐車場を利用
○お問合せ;柳川市生涯学習課文化係 TEL 0944-77-8836
※詳細はこちら→柳川市ホームページ
■宮島達男「時の海-東北」プロジェクト タイム設定ワークショップin柳川市
○日時;9月9日(土)14時~15時
○会場;柳川市民文化会館(水都やながわ)イベントホール
○参加無料
※詳細、参加申込はこちら→柳川市民文化会館ホームページ