庭園デザイナー・石原和幸氏のプロデュースのもと、池のある美しい日本庭園を作り、旧城下町の中心地ながら静かな佇まいと四季折々の風情が話題の「柳川カフェ憩(IKOI)」。

街の中心部ながら見事な庭園が広がり、静かさに包まれています
ここで柳川の手土産にふさわしい「柳川いこいクッキー」が誕生しました。
商品に込めた思いを、カフェの共同代表・松藤恵理香さんにお聞きしました。

カフェ憩の松藤さん
石原和幸氏プロデュースの庭園が美しいカフェ
「柳川カフェ憩」は、昔の日本家屋の戸や欄間などを活かしつつ、改装して機能性をもたせた和モダンのカフェ。2024年7月、「柳川ゲストハウス憩」の隣にオープンしました。

庭園を眺めるように椅子を配したカフェ室内
敷地内にあった芝生の庭を生かしながら、滝や小川の流れる池を作り、モミジ、桜、梅や草花を植えて、街なかにして里山のような風情。花や新緑、紅葉と季節ごとにさまざまな表情を楽しめます。

秋はモミジが色づき、色とりどりの美しい景色を見せてくれます
「お庭を見ながらゆったり過ごすカフェ」を謳い文句に、季節ごとに変わる手作りスイーツ、コーヒーや紅茶、軽食を提供していましたが、「柳川の手土産になるものがあったらいいな」と、クッキーをブランド化し販売することにしました。
できるだけ添加物を使わず、質の良い素材で手作り
クッキーのコンセプトは「産地が分かっている質の良い素材を使い、安心して食べられるもの」。九州産の小麦粉を使い、砂糖はてんさい糖やキビ糖を使用。できるだけ添加物を入れず、パティシエが一つひとつ手作りして丁寧に焼き上げています。

定番から季節限定まで用意
手作りのため量産できず、賞味期限は限られますが、「出来立ての美味しいものを、安心して召し上がっていただきたいから」と、手作りへのこだわりを話します。
クッキーの種類は、紅葉をかたどったシンプルな味わいの「シナモンヌガー」、ナッツの入った香ばしい「キャラメルナッツ」、ペッパーがピリッとアクセントの「黒ごまペッパー」、ほんのり甘いココナッツ風味の「ココナッツ」などがあります。

体にやさしい原材料を使い、一つひとつ丁寧に手作りしています
シンプルな味から季節限定まで4種類を常時提供
「ディアマンクッキー」を食べてみたら、バターは入っていても口当たりは軽やか。ザクザクっとした食感に甘さ控えめで、後でほんのり塩味がします。
やさしい味に写真を撮るのも忘れて一気に食べてしまうところでした。

シンプルな味のディアマンクッキー。写真を忘れて食べてしまうところでした
「黒ごまペッパー」はワインにも合うのだとか。日によって店頭に並ぶ種類は異なるものの、「シナモンヌガー」を中心に常時4種類を揃えているそうです。
バレンタインの時期にはホワイトチョコを一つひとつ手でかけた「チョコがけクッキー」を用意するなど、季節によって限定商品も登場します。
「チョコがけクッキー」は、チョコを湯煎しては手でかけ、また湯煎しては手でかけ、というように大変手間のかかるものですが、「その手作り感を味わってもらえたら」といいます。
憩う&行こう!の思いを込めて
クッキー名の「いこい」には、「憩う」と、「行こう!」という柳川の方言「行こい!」の思いを込めました。

「憩いのひとときに、柳川に行こう!」と郷土への思いを込めて
若い頃は都会に出たいと思うもの。実際に東京や海外に長く住んだという松藤さんですが、柳川に帰郷してみたら、若い頃気づかなかったものに気づくといいます。
「自然が近くにあり、美味しい野菜を作っていたり、人とのつながりがあったり。それは、都会では感じられないものです。こうして住んでみると、いい街だなと思います」。
「心の拠り所として、ふるさとがあるのはいいことだな」と思うとも。帰郷したからこそ、柳川への思いが強くなりました。
「クッキーを口にした人が柳川を思い出したり、柳川に行ってみようかなと思ってくれたら嬉しい」といい、「クッキーが“柳川”をアピールする一助になれば」との気持ちを込めて作っています。
餅や饅頭に比べて日持ちのするクッキーは、柳川観光のお土産に、そして柳川から大切な人への贈り物に、ちょっとした手土産に、最適です。
ドリンクの種類を選ばず、慎ましくも味わい深い魅力でリラックスタイムにもぴったり。甘いものが好きな柳川に新しいスタイルの小洒落た焼き菓子が仲間入りです。
■DATA
◯商品名:柳川いこいクッキー
◯価格:550円(40g・税込)
◯取扱店:柳川カフェ憩、「yoga shalaあうん」、よかもん館、ほか
◯お問合せ:柳川ゲストハウス&カフェ憩 TEL0944-78-2909 Instagram