こんにちは。特派員のツツミです。
夏祭りの季節となりました。祭りといえば祇園祭りです。
福岡の博多祇園山笠が有名ですが、祇園祭りは県内各地で行われ、ここ柳川市でも行われます。
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八釼神社のお参り。山車同士が出会い、エールを送っています
中でも賑やかなのが、中島の祇園祭りです。
西鉄中島駅前に建つ八釼神社の祭りで、昔は旧暦で行われていましたが、近年は7月の最終土曜日に行われています。
目玉は4つの町内でつくる山車と行列。
火を噴く大蛇山、踊りで魅せる踊り山、からくり人形の獅子が躍る獅子山、そして殿様(とんさん)行列です。
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可愛い動きの獅子山。親子の獅子もいて…
それらは各町内から八釼神社までやってくるのですが、その道中で大蛇は花火を噴いたり、踊り山は踊りを見せたりします。
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踊り舞台のある踊り山
特に大蛇山は花形。鉦太鼓はリズムが独特(立花藩の出陣太鼓ともいわれますが…)で、この音色が聞こえ始めると、中島の子どもたちはもう居ても立ってもいられません。山車を引いたり押したりしながらついて回ります。
前で綱を引く子どもたちに後ろから男衆たちの「引け引け~」と声がかかりますし、松明を持っていたり、花火を噴いたりするため危険なので「のけのけのけ~」という大声も響きます。
花火は清める意味もあるのでしょう。氏子らの家に向かって花火を噴いたりするので、ホント、迫力満点です。
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火を噴いて勇壮な大蛇山
昔は道が狭かったので、山車が屋根にあたらないか、ヒヤヒヤしながら見てましたし、「殿様行列は横切ってダメ」と言われていたので通り過ぎるまでジッと待ったものです。カゴに乗った殿様の前後に武士たちが並んで歩き、最後尾には道化役が雪駄を持って歌ったり踊ったりしていて面白かったですね。
近年は少しやり方が変わってきていて、昨年から山車が1か所に集まって競演が行われるようになりました。
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4つの山車が集まっての競演は迫力満点
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競演会場は人だかり。昔、人出が多いとき「祇園さんのごたる」と言ったものです
大牟田市でも同じような大蛇山が出て賑わいを見せますが、やはり町内の人にとっては地元のお祭りがいちばん。今年も楽しみにしています。
中島商店街にある交流施設「なかしまワッセ!」は休憩所として開放されます。ドリンク等の販売もあり、キッチンカーもやってくる予定です。
■中島祇園祭
○日時:2024年7月27日(土)16時~24時50分頃(競演21時30分~22時30分)
○場所:柳川市大和町中島八釼神社周辺(競演は中島青果市場)→地図
※内容は変更になる場合もあります。
※写真は2023年のものです。