下草刈りボランティアで矢部村へ

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こんにちは。特派員のツツミです。
あんなに暑かったのに、急に寒くなりましたね。
皆さん、体調いかがですか。

さて、私は10月、毎年恒例の「柳川市民の森」下草刈りボランティアに参加しました。

矢部川の下流にある柳川市は、その上流にある八女市矢部村と「水のふるさと協定」を結んでいます。
協定をきっかけに矢部村に「柳川市民の森」が整備され、今まで1,800本が植樹されています。
その環境保全と交流を兼ねてボランティアによる植樹や下草刈りが行われ、今年で21回目となります。

私は昨年に続き2回目の参加。
昨年は不安でキョロキョロしてましたが、要領を得た今回は落ち着いてバスに乗り込みました。
毎年参加している方も多く、女性グループやご夫婦、使い慣れた鎌を持参した男性もいらっしゃいます。
手袋、タオル、お茶はもらうし、鎌は現地で貸してもらえるので、私はほとんど手ぶら。
登山用の靴に帽子、背中にリュックと、「今日は山歩きですか!?」といったいでたちで参加しました。

草刈りボランティア

バス2台で向かいました

朝8時、2台のバスにボランティアや水の会、柳川市職員ら36名が乗り込んで出発。
すると早くも矢部村特産の「まんじゅう」の注文書が回ってきます。
「栗」と「よもぎ」どちらも美味しそう!
迷いながら個数を書いて役所担当者に渡すと、後ろから「栗まんじゅうは今だけもんね」という声が…。
まじか!? さすが、毎年参加しているだけあって、皆さん詳しい。
私は「全部栗にすればよかった」と後悔を抱きつつ、車窓に目を向けたのでした。

栗まんじゅう

注文した栗とよもぎまんじゅうをお土産に

「村に買いに行けばいいじゃないか」と思うでしょう?
矢部村は柳川市から遠い。
朝8時に出発し、途中トイレ休憩をはさんで2時間弱。
10時前に矢部村に着きました。

柳川市民の森

到着後、大鎌の使い方を教わります

この日は20本の「記念植樹」が行われました。
苗木は、柳川市の小学校で育てたどんぐりだとか。
これから大きく育って欲しいです。

柳川市民の森

どんぐりの苗木を植樹

それが終わると、いよいよ下草刈りの作業開始。
矢部村の職員さん、公有林管理専門委員さんらも加わり総勢50人、5班に分かれての作業です。

柳川市民の森

背丈ほど伸びた草もあります

私は3班。向かうと「ええっ!?」と思う斜面。
しかし皆さん驚きもせず、鎌を手にしてパアァーと散らばっていきます。

柳川市民の森

鎌を手に草刈りへ

「植樹した苗を間違えて刈らんでくださいよ~」。
笑い声がしたと思ったら、あちこちで電動草刈り機の音がし始め、あっという間に作業が始まりました。
私は恐る恐る下りながら、草を刈り始めたのでした。

柳川市民の森

皆、黙々と草刈り

ふと気づくと、回りに刈るような草はなくなっていて、皆さん作業がとても早い。
1時間半程度で下草刈りは終了となりました。

柳川市民の森

キレイになりました!

閉会式の後、矢部村の方々が作ってくれた「だご汁」やお弁当の昼食。
どれも美味しい! 特に「だご汁」はおかわりする人が続出していました。

柳川市民の森

矢部村の食材を使ったお弁当と手作りのだご汁

その後、「杣のふるさと文化会館」で林業の道具や昔の村の様子などを見て帰路へ。

旧矢部小学校

小学校跡地を利用した杣のふるさと文化会館。木造校舎が懐かしいですね

矢部村の方の話の中で、今年は雨が少なく、日向神ダムの水位が低いという話がありました。
日向神ダムの水は下流の田畑を潤し、有明海で採れる海苔にも影響を及ぼします。

帰りの車窓から見るダムの水は話の通りに少なくて、これから海苔の本格シーズンを迎えるので、やや気になりながら帰ったのでした。

日向神ダム

水位が下がった日向神ダム。ハート岩も見えました

11月に入って気温が下がり、雨も降ったのですが、その後どうなったか気になっています。
「森や山を知る」ということは大事ですね。
「山が海を育てる」といえるのかもしれません。
バスツアーのような感じのボランティア事業ですが、初心者には参加しやすく、学びのあるボランティアです。
植樹や下草刈りが少しでも役に立てばいいなと思います。
ご興味のある方は来年、参加してみませんか。

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投稿者プロフィール

ツツミ
ツツミ
柳川市大和町出身。幼少の頃は体が弱くて本がお友達。以来、書くのが好きになりました。リズムを意識した文章で柳川の“わくわくドキドキ”を発信していきます。
(写真はパワーチャージ中)