こんにちは。特派員のツツミです。
昨年度はご高覧いただき、
ありがとうございました。
今年度も柳川のこぼれ話をご紹介します。
1年間よろしくおつきあいください。
さて、春の有明海の幸といえば、アサリです。
3月に旬を迎え、GW頃になるとやや身が細るので
今のうちに味わっておきたいですね。
柳川の筑後中部魚市場には、
ご覧のように早朝からズラリと
アサリが競りに出されていました。
もし買いすぎたら、貝を茹でて
茹で汁ごと冷凍庫へ入れておくと
パスタやスープ、みそ汁に使えて
便利ですよ。
柳川は昔からアサリ漁が盛ん。
春先になれば漁師さんが海へと繰り出します。
この時、手にするのが潮汐表です。
満潮・干潮の時間と
潮の高さ(潮位)が記されたもので
漁師にとってのカレンダーといえます。
潮汐表はないので気象庁のサイトの
大牟田の潮位表を見てみましょう。
アサリ漁(潮干狩り)ができるのは
潮位の低い時です。
例えば、満月の3月31日。
干潮は3時3分で潮位9㎝。
しかし、夜中の漁は危険なので
次の15時25分(26㎝)に行います。
もちろん干潮になる前に
船で海へ出ておきます。
では、3月25日は?
満潮時の潮位は300㎝を超え、
干潮時でも120㎝です。
潮位が高いので
漁や潮干狩りは難しそう。
この日は半月でした。
もう、お気づきでしょうか。
干満の差の大きい時が
アサリ漁(潮干狩り)に向く日。
つまり、満月・新月の大潮の時です。
潮の干満と月との関係性を
目で見ることのできるのが有明海です。
柳川では漁を守るためか
観光潮干狩りを行っていません。
残念でしょうが、代わりに
アサリがたくさん取れます。
春、満月を見たら
漁に行っているのかな、と
思ってみてください。
アサリを食べながら
サイエンスを感じてみてくださいね。