こんにちは。特派員のツツミです。
福岡県は緊急事態宣言発出中でして、
あの手この手で「おうちじかん」を満喫中。
困難な時こそ、イマジネーションと
クリエーションが必要なのかもしれませんね。
先日、父が魚を買ってきていまして、
「おっ!コノシロ?」と喜びの声を上げたら
「ツナシ」という返事。
一緒やん!
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下がコノシロ、上はエツ(以前の写真)
私はコノシロが好きなんですね。
コノシロは有明海で穫れる魚。
地元では「ツナシ」と呼ばれています。
昔は父の投網でもよく獲れたので
雑魚のように思っていたのですが、
東京帰りの友人から
「東京ではコハダといって高い寿司ネタだよ」と聞き、
驚いたことを思い出します。
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昔は投網でもスズキやコノシロが獲れました
小骨の多いのが特徴で
刺し身にするにはコツがいります。
以前、スーパーで買ってきて自分でやってみたところ、
「骨を切るんだ!」の気持ちが強すぎて小さく刻みすぎ
「たたき」みたいになりました。
トホホ、です。
刺し身にするには身を三枚に。
内臓は腹を割いて出すのではなく
腹がわをバッサリ切り落とします。
なので、思いのほか身は小さくなりますね。
三枚に下ろしたら
腹がわに骨があるので、これを削ぎ落とします。
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頭、腹を切り落として
魚のさばき方のほとんどは亡き祖父の直伝。
祖父は皮をつけたまま刺し身にしたそうですが、
皮を剥いだほうが舌触りがいいので
母は剥ぐようにしたようです。
皮は手で取れます。
さて、問題は小骨です。
立派な出刃包丁でまっすぐサクサクと切っていく
魚屋さんや料理人さんの動画を見ましたが、
母は祖父から斜めに切っていくよう習ったそうです。
切りやすいように、身の頭のほうが右になるよう
表にしたり裏にしたりして切っていました。
刺し身はホント美味しいですね。
日本酒によく合います。
柳川は日本酒文化ですが、
それは有明海で獲れた魚介の味が
意外に淡白だからでしょう。
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はい、出来上がり!余ったら酢漬けに
そうそう、コノシロは酢との相性がよく
カラッと揚げて南蛮漬けにしても美味しいです。
小骨も気にならなくなります。
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以前、南蛮漬けに挑戦してみた
魚はスピードが大事でして、母がいきなり切り出したので
準備が間に合わず、不格好な写真でご勘弁ください。
料理って、クリエイティブですよね。
美味しい料理は幸せなひとときを与えてくれますし、
自分で料理するのも良い気分転換になっていいものです。
皆さんもいろいろ工夫して、
素敵なおうちじかんを過ごしてくださいね!