こんにちは。特派員のツツミです。
大相撲九州場所が近づきましたね。
琴奨菊関を生んだ柳川は
相撲が盛んで相撲好きの多い地域。
相撲好きの理由は
柳川がこの人を輩出したからでしょう。
第十代横綱・雲龍(うんりゅう)です。
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『やながわ人物伝』によりますと、
雲龍は名前を久吉(ひさきち)といい
1822年、柳川市大和町に生まれました。
12歳で両親と祖母、その3年後に祖父を亡くし、
働きながら弟妹の世話をしました。
人並みはずれた体格の持ち主で
飛び入りで出た相撲大会で怪力を発揮し
相撲取りになります。
柳川藩のお抱え力士となり、
藩の財政が逼迫した際には
宴会で豪商を前に揃い踏みを披露し
お金を借りることに成功。
藩を救ったといわれています。
藩主や人々から受けた恩に報いるという
雲龍の人柄を表すようなエピソードです。
横綱になったのは、1861年。
40歳のときといいますから、
今では考えられませんね。
翌年の柳川での凱旋興行は
天地を揺るがす盛り上がりようだったと
言われています。
雲龍の生誕地・柳川市大和町では
雲龍のように力強い子どもに育つようにと
毎年11月3日(祝)に
「少年相撲大会」が開かれています。
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土俵を大きな屋根が覆います
32回目となる今回は、279名が参加。
柳川市内はもちろん、久留米、八女、
福津、中間、太宰府、佐賀、
遠くは大分からも参加者が集うそうです。
大会は、小学1-2年、3-4年、
5年、6年の部に分かれた個人戦と、
5人1チームの団体戦が行われます。
大会名に少年とついていますが、
男女関係なく参加できます。
団体戦は、昨年の優勝校が今年は不参加だそうで
混戦が予想されますね。
大会には、関取衆が来訪。
近年は地元出身の琴奨菊関が訪れ
対戦の合間に子どもたちとふれ合い、
土俵は大いに沸きます。
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琴奨菊関がそうだったように
この大会から未来の関取が生まれることでしょう。
会場の相撲ドームに隣接する資料館には、
雲龍や琴奨菊関、
相撲に関する資料が展示されています。
子どもたちの熱戦の合間に、どうぞお立ち寄りください。
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相撲に関する資料が並ぶ雲龍資料館
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琴奨菊関、頑張って!
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ピクニックをする親子連れの姿も
■雲龍顕彰記念・第32回少年相撲大会
○日時;2019年11月3日(日・祝)8:30開会
○場所:雲龍の郷 相撲ドーム(柳川市大和町鷹ノ尾151-2)
○観覧無料
※雲龍資料館;高校生以上100円・小中学生50円(市内居住者無料)
○お問合せ; 柳川市教育委員会生涯学習課スポーツ推進係
TEL 0944-77-8837
※参考;少年相撲大会