特派員の飯田です。今回は義理の兄にお声掛け頂き、6/5(日)の朝から行われた掘割の草刈り清掃に参加してきました!コロナにより3年ぶりの草刈り清掃となったそうです。
ゴム製の胴着「ダバ」に着替えてスタート!
総延長930キロに及ぶという柳川の掘割。班ごとに決められた範囲をそれぞれの持ち場で協力しながら作業を行います。いざお掘に入ってみると足元はぬかるんでいて歩きにくいけども個人的に楽しさもありました!
約二時間で作業終了!とても綺麗になり、住民の皆様はとても喜んでおられました。掃除を通して地域住民の方々とお話しして環境美化への意識も高くなりとても良い機会となりました。
この機会に前より気になっていた「柳川掘割物語」をあめんぼセンター(市立図書館)で借りて見てみる事に。
「柳川掘割物語」とは、
1987年公開の約2時間45分の長編ドキュメンタリー映画で、監督は『火垂るの墓』『平成狸合戦ぽんぽこ』など多数の著作を世に残した高畑勲監督です。
映像とアニメーションを使って説明してくれるのでとても分かりやすい内容となっていました。例えば掘割の橋の下がV字型になっている理由は言葉で説明されるよりアニメで見るとその理屈が理解しやすかったです。
「昔は堀の水を飲んでいた!」と話には聞いていたのですが、洗濯をするところ、米を研ぐところなど当時の貴重な映像も見る事ができます。
水道が普及する昭和10年頃までは良質な地下水が得られない為、水を汲んでいたようで、朝は水が澄むので朝5時に起きて甕(かめ)に水を汲むのが子供たちの仕事だったとインタビューで答えていました。
作中ポイントとなる「わずらわしい川との付き合い」というキーワード。飲み水から生活排水まで受け入れた柳川のお堀。ここに住む人たちと密接な関係を持つからこそ解決しないといけない問題・課題があります。
水郷柳川が辿ってきた道のりを知っているか、または変わっていった風景しか知らないかで関わり方も違うのかもしれない。そのきっかけになるにはとても良い映画だと思います。映画を見て改めて掘割の草刈り清掃に参加して良かったです。