特派員のババです。柳川旅計画は基本的に「川下り→うなぎ→御花」がメイン。
それが悪いわけではないけど、地元の人と交流する機会はとっても少ない。
記憶に残る旅は風景や食を堪能するだけではなく、体感することも大事だと思うのだ。
そこで、オススメしたいのがコレ。
まちづくりネットワーク柳川が開催している「健康・文化ウォーキング」です。
毎月1回テーマを変えて柳川の町を歩きます。これに参加すると地元の人と交流できて、
ひとりだったら行かない場所や素通りしそうな場所に案内してもらえます。
そして旅人には一番大事な、朝の早い時間(集合8時45分)からの行動!
所要時間は約2時間、約4キロを歩くコースはほどよく疲れて健康にもバッチリ。
昼前には終わるので午後からの計画も楽に立てやすいですよね。
今回参加したのは「ゆったり文学碑鑑賞めぐりコース」。
いつものように西鉄電車でレッツらゴー♬
▲福岡〜柳川までは特急電車で50分。ラッキーなことに水都がやってきた。
連休だったせいか、早朝なのに乗車率高し。
▲柳川駅から市役所行きの西鉄バスに乗車。西鉄バスも堀川バスも1時間に1〜2本です。
徒歩でも行ける距離だけど、バス利用の際は事前に調べることをオススメします。
やってきたバスは水都デザインでした。出遅れて写真が撮れず(T_T)
約10分で市役所着。バスを降りて向かい側が市役所(4階建て)。入口付近で受付です。
▲まずは、受付で名前記入。
参加費200円を渡し、手作りの冊子や年間スケジュールをもらいます。
参加者は地元柳川や大川市、大牟田から来られた23名。軽く準備体操の後、
約2時間の鑑賞巡りスタート。文学碑巡りの数カ所をご紹介します。
●報恩寺(河野静雲句碑)
▲案内は蒲原廣幸さん(まちづくりネットワーク柳川)
河野静雲についての説明を、みなさん熱心に耳を傾けていました。
▲のうぜんの 志んと咲き垂れ 安居寺
句の中にある「のうぜん」は、「ノウゼンカズラ」のことです。蔓をからませ
ラッパのような花を咲かせる。鮮やかなオレンジ色が緑に映えます。
盛夏の花だけど初秋まで楽しませてくれるらしい。句碑だけ巡っていても
どれが「のうぜん」なのかわかりません。案内があるからこそ楽しめること。
そもそも「のうぜん」ってなんぞや…って思ったのは、私だけだろうか。
●本吉屋玄関前(松根東洋城句碑)
▲こんなところに句碑が…という場所です。うなぎ待ちの人は気づいているのだろうか。
●三忠苑(安東省菴先生の墓)
▲案内板を読んで、枯山水風の景色を眺める。これも説明があるとわかりやすいです。
▼ウォーキングは目的の場所に行くまでもワクワクしますよね。
町中を歩くってことは、必然的に「柳川らしい風景」も堪能できるってこと。
写真ではわからないと思いますが、すっごく大きなおさるさんでした。
石の上に置かれているので、顔がしっかり撮れなかったけど、穏やかなやさしいお顔。
こんな像を発見できるのも、ゆっくり歩く醍醐味ですよね。
●水の構図碑(鋤崎土居)
▲このウォーキングで一番驚いたのがココ。「え、この道なの?」と
思われるかもしれませんが、なんと、このアスファルトは土居の上に作られています。
小さな、小さな場所だからこそ、ココは絶対に教えてもらわないとわからない。
両サイドと比べれば土居の高さが一目瞭然。
こんなところにひっそりと歴史が残っている…単純にそこがスゴイ。
さてさて、こうやってゆっくり文学碑を巡っていたら、出発地の市役所に到着です。
コース修了者には「完歩証」がいただけますよ。
「健康・文化ウォーキング」の活動を支えている中村 隆さん。
三柱神社の彼岸花を見て「人間が季節を忘れても、
ちゃーんと花は覚えて咲いている。たいしたもんたい」と語る姿が印象的でした。
今年はコロナや猛暑が重なって、イベント活動も大変な中、感染対策を
強化しながら続けてくれています。(実際、3〜4月は開催を断念)
このイベントは16年継続され「やめようと迷ったこともあるけど、
そのたびに参加者の笑顔や、励ましの言葉で、次への意欲が生まれます」と
やさしい笑顔で話してくれました。
そうそう、このツアーに参加していたら有明新報社の
竹下香織記者にインタビューされました。平坦な道でしたが、
そこそこ歩いた後でしたので、顔に疲れが出ていたし笑いも取れなかった、ザンネン。
「アスファルトの土居に感動した」と力説しましたが、理解が得られず
柳川特派員ションボリしました(T_T)
って、インタビューした側もションボリかもしれませんね。
——————————————————————————————–
次回「健康・文化ウォーキング」のご案内(予約不要)
●北原白秋を偲ぶコース
日時:10月18日(日)8時45分 毎月第3日曜日(小雨決行)
集合場所:「足湯」前。「かんぽの宿柳川」東側
からたち文人の足湯(柳川市弥四郎町9)
所要時間:約2時間/参加費:200円
——————————————————————————————–
2020年11月〜2021年3月のコース予定(予約不要)
◆日時:毎月第3日曜日(小雨決行)8時45分
7〜8月のみ6時15分(熱中症対策)
◆集合場所:からたち文人の足湯(柳川市弥四郎町9)
柳川市役所庁舎前(柳川市本町87-1)
◆所要時間:約2時間/参加費:200円
◆全て約4キロのコース、歩きやすい靴でご参加くださいね。
——————————————————————————————–
11月15日 206回 宗茂公夫人を偲び紅葉を楽しむ(※1)/市役所前
12月20日 207回 長谷健のふるさと宮永/足湯前
1月17日 208回 新春初詣めぐり/市役所前
2月21日 209回 柳川城総郭周遊/足湯前
3月21日 210回 柳川のさげもんめぐり(※1)/足湯前
——————————————————————————————–
(※1)コース終了後ランチ会あり。参加者は当日募ります。
——————————————————————————————–
●問い合わせ:中村 隆(まちづくりネットワーク柳川)TEL:090-5477-5188
初めて参加の方もWelcomeなウォーキングです。私はランチ会も興味ありますし
ゆっくりと12回すべてを制覇したい気持ちになりました。
地元の人と語らいながら、歴史と文化を巡るツアー。
月に1度開催されるってことは、12回もウォーキングで柳川を楽しむチャンスです。
福岡市内から特急電車で50分。早起きして、市外に飛び出す小旅行はいかがでしょう。
スタート前にひと言挨拶を促され、みなさんがパーーッと広がる姿は、
モーゼの十戒のようだった。ハズカシイ、ハズカシイ。