福岡県はイチジク生産量が全国2位を誇り、柳川はその生産地の一つです。
今回はJA柳川で作っている「手づくりおひさまいちじく」をご紹介します。

いちじくの実を丸ごと使った「手づくりおひさまいちじく」
大粒で甘さ控えめの「桝井ドーフィン」を甘露煮に
イチジクの品種には、日本で古くから栽培されている「蓬莱柿(ほうらいし)」、福岡のオリジナルブランド「博多とよみつひめ」などがありますが、柳川で生産されているのは「桝井ドーフィン」です。

福岡でJA柳川のいちじく発見!市外でも発売されていますよ
「桝井ドーフィン」は「とよみつひめ」より大粒で、甘さは控えめ。
病気に強く、梅雨時期に雨の多い柳川の土地に適しているため、今では露地栽培による「桝井ドーフィン」が主力商品となっています。

露地栽培で旨さぎっしり!
おひさまで乾燥させ、コトコトと煮ていく
「手づくりおひさまいちじく」はいわば、イチジクの甘露煮。
ドライフルーツよりもしっとりしていて、実の形がそのまま残っているので、見た目はプルーンに似ています。

天日干ししてコトコトとじっくり煮ていきます
作り方はいたってシンプルです。
9~10月に収穫されたイチジクの中から、できるだけ大きいサイズを一旦冷凍保存。
皮はむかずに残しているため、実が崩れることがありません。
ある程度の量が揃ったら冷凍庫から出し、鍋で2~3時間、コトコトと煮ます。
原料はイチジクと砂糖だけ。作業はすべて手作業です。
油断すると焦げてしまうため、鍋から目を離さず、弱火でじっくり煮ていきます。
煮た後に、実を天日に干します。
日光がまんべんなく当たるように、1日に2回ほど実をひっくり返すのだとか。
それを毎日、1週間ほど続けます。
こちらも手作業。手間ひまかけた商品となっています。
農家のおやつが人気商品に
このイチジクの甘露煮は、もともと農家の皆さんが不ぞろいの実を使って、自宅でのおやつに作っていたのだとか。
農家それぞれに味が違うため、皆さんの作り方を聞きながら試行錯誤して商品化したのだそうです。
露地栽培のうえに天日干しですから、まさに「おひさま」が育ててくれたといえましょう。
甘みを抑えているため、そのままおやつとしてはもちろん、ワインなどのお酒にも合います。
作れば完売という感じで、今や人気商品に成長しました。
というのも生産農家は少なく、出荷期間も短い。
加工は手作業のため大量生産できず、1シーズンにできる量も少量です。
保存料や添加物が入っていないので日持ちせず、手に入りにくい商品となっています。
540円というお手頃価格なのも人気の理由でしょう。
筆者も残念ながら手にできませんでした‥。
保存料・添加物なし。大量生産できず売り切れも
イチジクは夏場に生育し、しかも露地栽培ですから、今のように猛暑が続けば農作業は大変です。
しかし、農家の皆さんは「自分たちのつくったイチジクが人気商品となり、お客様に喜ばれていることが嬉しい」といいます。
農家は高齢化しており、「農家の皆さんをしっかり支えていきたい」と、JA柳川の皆さんは話してくれました。
夏の盛りを過ぎ、ブドウと入れ替わるようにイチジクが店先に並び始めます。
それと同時に「おひさまいちじく」の加工もスタートします。
農家の皆さんと、おひさまが育てた素朴な味わいを、ぜひご賞味ください。
※11月下旬ごろ、販売予定です。
【手づくりおひさまいちじく】
◯価格:540円(税込)
◯取扱店:柳川よかもん館、柳川御花、ほか
◯お問合せ:柳川農業協同組合 TEL0944-76-5270
※参照:ホームページ→こちら




