こんにちは。特派員のツツミです。
先日「シニアファッションショー」を見に行きました。
主催は柳川病院。
「病院がショーを!?」と思って聞いたところ、以前は「地域に開かれた病院を」という趣旨で「健康まつり」や健康講座を行っていたとか。
コロナ禍で中止が続いていましたが、今年は久しぶりに開催することになり、「皆さんに元気になってもらおう」とファッションショーを企画。「市内にせっかく美容専門学校があるのだから」と協力を要請し、実現したのだそうです。
出演者を募ると予想以上の反響があり、治療中の患者さんや病気が治って退院した方、福祉施設の入居者、元看護師など25組41名が出演するといいます。年齢は75歳~90代! すごい!
会場に向かっていたら、女性から「ショーに行くんですか?」と声をかけられました。その女性はお母さんが出演するといいます。
「母は施設にいて、車イスなんですけどね。大丈夫かな?と思いましたが、本人は喜んでいます」と微笑みながら話してくれました。女性は遠方から来られたご様子。手に花束をお持ちでした。
会場に着いたらすでに熱気があふれ、急きょ椅子を増やしたほどでした。
病院スタッフが自らマイクを握って夫婦漫才並みの軽妙な進行でショーはスタート。楽しく、またアットホームな雰囲気で進んでいきます。
最初は車イスの皆さんが登場。素敵なドレスを着てメイクもしています。
さっき会った女性はお母さんの元気な姿を見て嬉しいだろうな・・。
その後、結婚式を挙げられなかったという女性、仕事にまい進してきた女性、仲良しグループなどがお気に入りの衣装に身を包み、それぞれのエピソードとともに次々と登場。病院スタッフの介助があるため、ご高齢の皆さんも安心してステージに立っています。
中には娘さんやお孫さんと一緒の方、ご夫婦で仲良く登場した方も。
本格的なショーさながらの演出とスポットライトを浴びてのポージングに会場は拍手喝采。見事なヘアメイクとドレスアップによって、皆さんの表情は明るく、ステップも軽やか! あちこちから歓声が上がって、素晴らしいショーとなりました。
病院の担当者は「病気になっても人生を諦めないで元気に暮らしてほしい。そのお手伝いをしたい」という思いから、このショーを企画したといいます。
ショーへの出演を決めた方々は、「ショーまでにもっと元気にならなきゃ」「しっかり歩けるようにリハビリを頑張ろう!」と、治療に前向きになったそうです。
普段と違うヘアメイクや素敵な衣装は、気持ちを高揚させてくれますよね。これまできっといろんなことがあったでしょうが、それを払拭するような皆さんの笑顔を見ていると、こちらも元気が出てきました。
生きる力を与えてくれる「シニアファッションショー」。次回開催は未定ですが、開催された折には、皆さんも参加してみてはいかがでしょう。
※上記の情報は2024年5月のものです。
※参考:
○柳川病院ホームページ→こちら
○ハリウッドワールド美容専門学校ホームページ→こちら