映画「柳川」公開

投稿日:

こんにちは。特派員のツツミです。
今日は映画「柳川」をご紹介します。

柳川を舞台にした映画「柳川」が公開されました
日本と中国のスターが共演する人間ドラマです。

柳川市では柳川市民文化会館で12/20~23に特別上映が行なわれていますが、私は福岡でひと足早く鑑賞しました。

お話は、中年男性ドンが不治の病だと宣告されるところから始まります。
ドンは疎遠になっていた兄のチュンを柳川への旅に誘います。
そこには、兄のかつての恋人リウ・チュアン(柳川)がいるからです。
20年ほど前、チュアンは突然二人の前から姿を消し、それが謎として二人の心の奥底に残っていました。
二人はリウ・チュアンと同じ名前の柳川を訪れ、掘割の水面がゆれるまちでチュアンと再会します。

20年という歳月は、青春時代に戻るには少し長くて、だけど、ドンにはゆっくり戻れる時間もあまりない…。
ドンはチュアンを好きだったけれど、それを話したところでどうにもならず…。
チュアンもチュンのもとを離れた理由をあれこれ話したところで、これもまたどうにもならなくて…。
それぞれの心は沈黙の中で揺れていく。

といった感じでしょうか。
ぜひご覧になって感想をお聞かせください。

映画は柳川市内で撮影されており、見慣れた景色や場所が登場します。
冬空の薄暗い空や川下りの冷たそうな水、まちの静けさが人生のせつなさ、やるせなさをうまく表現していると思いますね。

監督・脚本は、海外で評価の高いチャン・リュル監督。
「福岡」という映画も撮っています。
先日、福岡の映画館で会った知人は、以前開催されていた「アジアフォーカス福岡国際映画祭」で上映されて以来ファンになったと言っていました。

「柳川」は渋い映画というか、ツウ好みの映画といえそうですが、窓口でチケットは売れていたので、ファンは多いのかもしれません。

主人公の三人の俳優さんの抑えた演技が良いですね。
日本の出演者の一人は池松壮亮さん。
柳川のお隣、大川市と縁のある方ですね。
三人が泊まる旅館の主人を演じています。

飲食店の女将さんに中野良子さん。
芯が強くて飄々としているけど、品のある良い女優さんです。

映画を見ながら、大林宣彦監督作品「廃市」や、写真家アラーキーの「東京日和」を思い出しました。

さて、皆さんはどう見ましたか?

■映画「柳川」上映情報
○KBCシネマ→こちら
(12/24、監督の舞台挨拶があるようですね)
○映画「柳川」ホームページ→こちら
○チラシ→こちら
※パンフレットには、ロケに協力した柳川フィルムコミッションのコメントも載っているそうです。
※写真はイメージです(以前撮影したものです)。
※記事の情報は2022年12月のものです。


-,,,,,,,

投稿者プロフィール

ツツミ
ツツミ
柳川市大和町出身。幼少の頃は体が弱くて本がお友達。以来、書くのが好きになりました。リズムを意識した文章で柳川の“わくわくドキドキ”を発信していきます。
(写真はパワーチャージ中)