ねぇねぇ。海苔って何?
海苔は美味しい食べものだよ~。
第3回のブランド認定品「柳川名産 焼のり(丸缶)」の(株)丸川海苔さんに行ってみようか(^-^)
丸川海苔は創業(昭和42年創立)以来、自社工場で海苔を加工して販売している会社です。
ブランド認定品に選ばれた「柳川名産 焼のり(丸缶)」の他にも「味付け海苔」「ふりかけ」「佃煮」などなど、いろんな商品を作られています(ΦωΦ)
自社工場にこだわるのは、少しでもコストを下げて、その分美味しい海苔を仕入れ、低価格で提供したいからだそうです。
それに隅々まで目が届くので海苔に優しく、美味しくて安全な商品をお客様に届けられるようにだそうです。
こんにちは〜。
美味しい海苔の秘密を教えて下さい!! (ΦωΦ)
お話を伺ったのは 取締役の渡邉豪(タカシ)さんです。 こんにちは~。
早速ですが、「焼のり」について教えて下さい。
このブランド認定品に選ばれた「柳川名産 焼のり(丸缶)」は、一番摘みの海苔のみで作っています。
缶を開けた瞬間から広がる海苔の香り、ふんわりと柔らかく、しかも口どけの良いパリパリとした食感が楽しめますよ。
海苔本来の味を楽しんでもらえる逸品で、お中元やお歳暮、お礼やお見舞い等、幅広くご進物用としてご好評頂いてます。
しかも良い海苔には栄養がたくさん含まれてるんです。
低カロリーで、高タンパク、ビタミンCやβカロチンも豊富なので、女性にも好評なんです。
材料の一番摘み海苔、この海苔の品質にこだわっているので、作れる本数に限りがあるんですよ。
ここでは海苔を焼いてから裁断、そして缶詰めにする作業をしています。
この工場で味付け海苔なども作るので、作業は1年中やってますが、
「焼のり(丸缶)」の製造は基本的には冬がメインなんです。
12月から3月までの期間に2回、7月に1回、合計約1万本位作っています。
まず、11月末~12月初旬に行われる入札で海苔を仕入れます。
(入札については、ブランド認定品を探る旅(内部リンク)で紹介しています。)
海苔は納品された段階では折り曲がっている状態で、水分が約16%くらいあります。
なので、それを平たく板状にし、乾燥(水分を約3〜4%に)してから加工していきます。
(納品される前の海苔の作り方はブランド認定品を探る旅(内部リンク)で紹介しています。)
手作業なんだニャ!!
はい。
海苔を焼くスピード、温度、乾燥などの作業を、その都度最適の状況に決めていくんです。
作業する日の天気や湿気、海苔の厚さや状態などが毎回違うので大変です。
海苔は湿気に弱いので天候に左右される事も多くて・・・梅雨時期やゲリラ豪雨には参ります(^^;;)。
焼きあがりが出てきました。
焼き上がりの状態や裁断など、各工程のできあがりも目視で最終確認します。
長年の経験が美味しい海苔を作ってるんだニャ〜(ΦωΦ)
ところで。一番摘みってどういう海苔ニャの?
こだわりの材料のことも教えてニャ(ΦωΦ)
その年の1番最初、1回目に摘み採りされた海苔です。
味や風味が良く、柔らかくて、栄養価も高いんです。
海苔は藻類です、植物のように種から成長していきます。
成長してある程度の長さになると摘み取ります。その年の1番最初、1回目に摘み取る海苔を一番摘みというんです。
お茶で例えると新芽(新茶)のような感じですかね〜。
なので一番摘みの海苔は数に限りがあるんですよ。
柳川には海苔を専門で作っている漁業の方が多いので、長年の経験と知識で良い海苔が多くできる地域なんですよ。
海苔は自然の物なので天候に左右される所が多いですからね。
そして、有明海は海苔の養殖にとても適した環境なんですよ。
干満の差があるので、海水から海苔が浸かったり出たりします。海苔は海水に浸かっている時に成長し、出て太陽光を浴びている時は成長せずに栄養を作るんです。
海苔の硬さもちょっと違ってて、海水に浸かりっぱなしの海苔と比べると、柔らかいですよ。
海苔は黒く艶がある物が美味しいとされてますが、有明海のように海水に浸かりっぱなしではない海苔になると太陽光をたくさん浴びているので、黒以外にも黒に近い濃い赤紫がかった海苔が出来上がります。
色は真っ黒ではないですが、この海苔も栄養満点で美味しいんですよ。
海で採れた海苔は、えびや小さなカニなどの異物を取り除き、細かくミンチ状にして、板状に成形します。
その後、入札を経て、私達の元に納品されるんです。
海苔の箱の横に書いてあるこの記号はニャンですか?(ΦωΦ)
海苔業の方が作った海苔は、検査や審査を経て、色、艶の海苔の品質によって
7〜1・特・優の9段階の等級が付けられます。
さらに等級の他に、一番摘みであるか、重さはどうか? 歯ざわりの良さはどうか? 海苔の出来上がり(隙間や汚れ)などはどうか?などの情報を追加され、海苔の入札の値段が決まります。
一番摘みには「旬(福岡県の場合。他県では「初・壱」などが使われている)」
+穴が空いているが、歯ざわりの良い(パリパリした)海苔には ◯
+重(平均より重い)・軽(平均より軽い)・別 など
そして、最後の数字が等級です。
例えば
旬◯特 ← 一番摘み、歯切れ良し、1等
旬優 ← 一番摘み、1等の良い品質
◯重1 ← 歯切れ良し、平均より重い、1等
海苔の等級もたくさんあるんだニャー(ΦωΦ)
「焼のり(丸缶)」に使っている海苔は 「旬特」「旬優」など、一番摘みの美味しくて品質が良い一番摘みの海苔です。
うちは他にもいろんな商品があるので、入札の時にすでにどの商品にどの海苔を使えば美味しくなるかを考えて購入してるんですよ。
海苔を買ってから決めるんじゃないんだニャ−(ΦωΦ)
はい。
海苔業の方たちが作った美味しい品質の良い海苔を、うちでどう加工すればさらに美味しい海苔になるか考えてます。
いつまでも美味しい海苔をお客さんに提供していきたいですね。
いろんな海苔があるニャ(ΦωΦ)
ご進物用にいろんな商品を組み合わせたギフトBOXもありますし、もちろんご自宅用のパック商品もいろいろ作ってます。
うちの味付け海苔は味を付けてから一旦時間をかけて中まで染み込ませてるんで、味が落ち着いて美味しいですよ。
このふりかけ、昨年の「全国ふりかけグランプリ2014」に出展してなかなか良い評価だったんですよ。
全国から約1万人の来場者があった大会で、テレビで放送された反響もあって、大会の後は全国から電話注文が殺到しました。
焼のりもそうですが、良い海苔はそれだけでもしっかり味がするし、味付けやふりかけなどに加工しても美味しいんですね(^^)。
お茶も販売されているんですね。
静岡のお茶なんですよ。柳川では珍しいですよね。
静岡のお茶屋さんがうちの海苔を販売している御縁で、そのお茶屋さんのお茶をうちが販売しています。
丸川海苔さんは昔から柳川なんですか?
いえ。詳しく聞いたことはないのですが・・・
祖父の時代は熊本で海苔を作っていたそうですし、親戚は熊本で海苔業をやってます。柳川に海苔の養殖を広めた人たちの中にも入っていたようです。
柳川に「(株)丸川海苔」として、工場とお店を作ったのは昭和42年で、それから海苔の加工販売をしています。
そうなんですね。
代々海苔に携わっているから海苔の美味しさもわかってらっしゃるんですね〜。
渡邉さんのオススメの海苔の食べ方を教えて下さい。
私は毎日工場でチェックの為に食べているので家ではなかなか食べないのですが・・・(^^;;)
納豆を刻んでふりかけをかけ、その上に卵黄と青魚を刻んだ物を置いて、クルッと一緒に巻いて食べるのが好きですね。
魚釣りが趣味なので、釣ってきた魚で作るとホントに美味しいんですよ。
お客さんの中には、海苔にごま油を塗って焼いて塩をふり、自分好みの塩海苔を作る方もいらっしゃいます。
海苔は火で焼くんじゃなくて、温度で焼くんです。
平たい鉄板のような物の方が、ムラが無く均一に温度が高いので美味しく焼けるんですけど、ガスコンロは火があるところが早く焼けてしまうので、ムラが出ないよう遠目に遠目に。
「焼のり」は、そのままでも美味しいですよ。
焼のり(丸缶)は、ご進物用で購入される方が多いのですが、うちには他にも板海苔や味付け海苔、ふりかけなど好みに合わせた商品がいろいろありますから、みなさんの好きなように食べてもらうのが1番ですね。
今後は「有明海の海苔、柳川の海苔」を全国の人たちにももっと知ってほしいと思ってます。
自社HPも充実していきますので、よろしくお願いします(^^)
早速、今日のご飯は海苔を食べます(^^)
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(株)丸川海苔:http://marukawa-nori.com/
直営店:〒832-0045 福岡県柳川市本町43番地 (MAP)