認定品を巡る旅

万榮堂「うなぎめし」~ブランド認定品を巡る旅vol,18

投稿日:2019年12月14日 更新日:

こんにちは 待鳥です。
今回のブランド認定品を巡る旅は、万榮堂の「うなぎめし」のお話をお聞きしたいと思います。

柳川ブランド認定品:万榮堂「うなぎめし」

(ブランド認定品をめぐる旅とは・・・。
柳川市の数ある特産品から選ばれた「柳川ブランド認定品」を紹介するコーナーです。)

お話をお聞きする、万榮堂店主の梅崎万榮さんです。

万榮堂 店主 梅崎万榮さん

梅: こんにちは。

待: こんにちは。今回は「うなぎめし」についてまず最初に、材料などのこだわりから教えて下さい。

梅: はい。一番のこだわりはうなぎですね。
うなぎの美味しさはやはり素材の良さなので、国産うなぎの質の良いものの中から大きさなどをリクエストして仕入れてます。

柳川の老舗「うなぎの江口商店」さんのうなぎなんですよ。うなぎにはこだわってありますから、信頼して仕入れてます。

待: うなぎの江口商店さんのうなぎなんですね。 うなぎの大きさで味って変わるんですか。

梅: はい、うなぎは大きくなるにつれ脂ののりが良くなって旨味が増すんですよ。なので、なるだけ大きいうなぎを選んでます。
そして、うなぎがふっくらとした食感に焼きあがるように、タレを付け、なんどもひっくり返し、じっくり焼きあげます。
その日その日でうなぎの大きさが若干違うので、うなぎに合わせてうなぎ本来の美味しさがでるように焼くんですよ。

待: 手間暇かけて大きく育てられたうなぎと、こだわりの焼きの技術があわさっているから美味しいんですね。
タレなどの味付けはどのようにされてるんですか。

梅: タレには、福岡県産の大豆を使って出来た丸大豆醤油で作ってます。
お米は国産米です。企業秘密なのでどの銘柄とは言えませんが、私がうなぎめしを作り始めた時から使ってるお米なんですよ。
そして、錦糸卵に使ってるのは、「よもぎ卵」です。餌にヨモギを混ぜて飼育されてる鶏の卵で、濃厚な味わいがあり、黄身が濃いので美味しい錦糸卵が出来るんですよ。

うなぎ、お米、卵など、素材本来の美味しさも味わって欲しいと思い、タレの味は濃厚すぎず、甘すぎず、ちょうどいい塩梅のタレになるようにこだわって仕上げてます。

待: ひとつひとつの素材にこだわってあるから、タレと素材のバランスが大事な味のポイントなんですね。
うなぎはもちろん、錦糸卵やごはんが美味しいのは嬉しいです。
それでは、作り方を簡単に教えて下さい。

梅: はい。ご飯は食感も楽しんでもらうために、細かくしたうなぎの切り身とゴマを混ぜこんでます。
お店で提供するせいろ蒸しのご飯とはひと味違う、このうなぎめしでしか味わえない味になってます。
そこに錦糸卵を敷きつめて、

焼いたうなぎをのせてタレを塗り、急速冷凍して出来上がりです。

待: うなぎめしは、お店では出されてないんですか?

梅: はい。うなぎめしは、お店では出してません。
冷凍したお弁当のみなんですよ。
ご自宅でも美味しいうなぎめしを食べて欲しくてお持ち帰り用に作ったんです。

待: そうなんですね。うなぎめしを作られたキッカケはなんだったんですか。

梅: はい。まだお店を持つ前のことで、お店を出す場所を探してた頃なんですけど、某所から駅弁を作って欲しいとのお声がけがあったんです。
そこで、美味しいうなぎを持ち帰れるお弁当のようなものがいいと思って試行錯誤して作ったのがうなぎめしなんです。
結局は某所での駅弁ではなくサービスエリアに出店して販売させていただいたんですけど、そこでの評判がとても良かったんですよ。
今でもサービスエリアや百貨店などで販売してます。

美味しい素材と味付けにこだわって作られたうなぎめし。

待: 駅弁がキッカケだったんですね。お持ち帰り用にうなぎめしって贅沢でいいですね。
家で上手に解凍する方法ってあるんですか?

梅: パッケージに書いてある方法でやってもらえれば大丈夫です。レンジが無いという方は袋のまま湯煎されるといいですよ。
美味しく食べるコツは、暖かいうちに食べることですかね。うなぎめしやうなぎのせいろ蒸しもなんですが、冷める前にぜひ食べてくださいね。
それと、冷凍商品でも長期保存されると味が微妙に落ちてきますので、お早めに食べられることをオススメします。

待: なるほど。うなぎめしもうなぎのせいろ蒸しも熱々の方が美味しいですもんね。
うなぎめしについてお話いただきありがとうございました。
それでは、お店のことも伺いたいと思います。

梅: お店は平成27年(2015年)にオープンしました。
柳川の観光地といえば沖端ですし、できれば掘割の側でと思ってお店を探しました。

1階は落ち着きのあるテーブル席です。

梅: 元々は1軒の住宅だったのを2店舗に分けてあったんです。
なので、最初は半分の部分でオープンしました。
そのあと、隣が空いたので、お店のオープンから2年後になりますが、隣だった部分とつなげて、今のお店になりました。

2階には掘割を眺めることが出来る開放的な窓辺のカウンター席があります。

待: 窓から見える景色がいいですね。メニューはうなぎのせいろ蒸しですか?

梅: お昼は、うなぎのせいろ蒸しとうなぎの蒲焼きがメインですが、夜はうなぎのコースをお出ししてます(夜は予約制)。

待: 夜は予約制のコースなんですね。どういう風なお料理なんですか。

梅: うなぎをメインにした季節の創作料理をお出ししています。
旬の食材を使ってますので入荷次第でメニューが変わりますが、前菜から全ての料理にうなぎを贅沢に使ってます。
おまかせコースですが、お値段やお好みを伺って、ご飯をうなぎのせいろ蒸しに変えたりもできますよ。

待: うなぎのフルコースなんですね。
ちなみに、ご飯がうなぎのせいろ蒸しではない場合は、例えばどんなお料理が出てくるんですか?

梅: そうですね。つい最近お出ししたものではうなぎのドリアとか、グラタンとかありました。
みなさん驚かれますが、美味しいって評判ですよ。
元々はフレンチのシェフとして何年もやってましたので、フレンチの技をふんだんに使って作ってます。

待: ドリア美味しそうですね。
フレンチとうなぎが融合し、さらにこだわりが詰まって出来上がる料理って、とても気になります。
最後になりますが、今後の展望などを教えて下さい。

梅: はい。今までなかったうなぎ料理、新しいうなぎ料理を味わって欲しいですし、広めて行きたいですね。
そして、「美味しいうなぎを食べて欲しい」ということを一番に心がけて、素材と調理にこだわって今後も作っていきたいと思ってます。

待: はい。今後も美味しいうなぎ料理を楽しみにしてます。本日はありがとうございました。

梅: ありがとうございました。

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万榮堂
福岡県柳川市稲荷町13-5 (地図
☎:0944-72-5010
営業時間:11時00分~(ラストオーダー16時)17時からは予約のみの営業
定休日:月曜日(祝日の場合は翌日)

店舗外観
2階の和室。こちらにも窓辺にカウンター席が設けられてます。

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柳川ブランド認定品:うなぎめし
販売価格: 1,836円(税込)

この記事は 令和元年10月10日現在のものです。