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6月-2020

こんにちは。特派員のツツミです。

外出自粛中、インターネットで本や漫画、
映画を楽しんだという方も多いでしょうね。

「柳川」を舞台にした映画は数多くあります。
有名なのは、高畑勲監督・脚本、宮崎駿製作の
『柳川堀割物語』ですね。

映画は1987年に公開されました(写真/柳川堀割物語DVD)

柳川を訪れた高畑監督が
掘割の水が汚れて大きな問題になっていたのを知り、
当初の予定を変えて
水や自然、そこで暮らす人々に焦点をあて
たっぷり時間をかけて撮影したと聞いています。

この映画は、実写とアニメによって
干拓の仕組みや掘割の機能、水との共生などが描かれ
わかりやすくて、柳川を知るには絶好の映画といえるでしょう。

今では毎年、掘割清掃が行われています

街や生活の様子は時代とともに変わっていくため、
当時の様子を収めたこのような動画は、今や貴重です。
お亡くなりになる直前の柳川での講演を聞くと、
高畑監督にとっても思い出深い作品のようでした。

私は外出自粛中、『廃市』を読み、DVDを見ました。
ずいぶん前ですが、年上の女性から
こんな言葉をかけられたことがあります。
「柳川って、いいところね」。
その人の好きな小説が『廃市』でした。
彼女にとっての柳川のイメージは『廃市』なのです。

掘割のあるまちが舞台

『廃市』は福永武彦の小説で、
大林宣彦監督によって映画化されています。

小説は、冒頭に北原白秋先生の『おもひで』の一節を引き
「廃墟のような寂しさのある、ひっそりした田舎のまち」を舞台に
男女の機微を美しい文体で表現しています。

掘割のゆらゆらとした水のゆらめきと、街の静けさ、
「こんな死んだような街、大嫌い」というセリフが
退廃的でロマンティックな雰囲気。
小説に柳川の名前は出てきませんが、
大林監督は柳川で撮影を行っていて、
映画は小説の独特の世界を見事に表しています。
小説も映画も、ホント良い作品ですね。

小説・映画ではお祭りのシーンも‥

文学の似合うまちです

映画のロケ地を巡りたいところですが、
撮影から35~36年経った今では、
その面影を探すのにひと苦労しそうです。

映画のワンシーンになっている旧柳河駅は今、
写真のように公園になっています。

旧柳河駅は現在、公園に

列車が通っていたとは思えない景色に様変わり

当時の様子は公園内のパネルで知ることができます

大川市に向かうと、線路の一部は昇開橋として残っています(瀬高町と佐賀市を結んだ佐賀線・昭和62年廃止)

この他にも、
白秋先生をモデルにした映画『この道』や
葉室麟氏の小説『無双の花』など、
柳川やゆかりの人々をテーマにした映画や本があります。
これらをかたわらに「おうちで柳川」をお楽しみください。
そして新型コロナウイルスが落ち着いたら柳川を訪れ、
作品で感じた柳川を実感してみてくださいね。

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