Merry Christmas! 特派員のツツミです。
柳川の偉人といえば、北原白秋先生。2025年、生誕140周年を迎えます。
直接教わったこともお会いしたこともないのに、地元の人々はなぜか白秋と呼び捨てにできず、いまだに“先生”と呼びます。そこに、郷土愛に溢れ地元の人々に愛された白秋先生の一面を感じさせます。
簡単にご紹介すると、白秋先生は1885(明治18)年1月25日、造り酒屋を営む家に生まれました。中学伝習館の頃から文学に親しみ、“白秋”というペンネームで作品を発表しています。
文学の道を志した白秋先生は東京へ出て与謝野晶子夫妻らと交わり、『五足の靴』『邪宗門』『桐の花』などの作品を発表。
その後、鈴木三重吉の依頼で童謡を書き始めます。そのリズムある詩歌は多くの作曲家に愛され、作られた曲は500にも上るといわれます。
『雨ふり』『ゆりかごのうた』『赤い鳥小鳥』『この道』など、一度は聞いたことのある歌ばかりです。冬のこの季節だったら『ペチカ』が有名ですね。
さて、その白秋先生の生誕140周年を記念して、2015年はイベント盛りだくさんです。
1月25日(土)は「生誕祭」のパレードを開催。
翌日1月26日(日)には「合唱コンサート」が開かれ、市内外から児童合唱団、コーラスグループ、声楽家の方々が素晴らしい歌声を披露してくれます。
特にこのコンサートに向けて結成され、半年以上も練習を重ねてきた「やながわsuito合唱団」は、いよいよ発表の時を迎えます。
「白秋生家・記念館」では1月中旬から、水郷柳河写真集『水の構図』の写真展が開催されます。世に送った遺書といわれているこの『水の構図』にはまちへの提言のような文章があって、私は現在にも通ずる内容だなと思った記憶があります。
廃刊になっていましたが、このたび復刊されるのだそうです。
皆さんも手にとって読んでみてください。
「白秋生家・記念館」では、新しいお土産グッズが登場しています。
A5サイズのファイルは、童謡をイメージしたイラストが可愛い。バッグへの収まりもよく、チケットやチラシなどを入れるのにぴったりです。
白秋インクは、詩歌に登場する朱欒(ざんぼあ=ざぼん)や城ヶ島の雨をイメージした色のインクです。一筆箋やノート(竹久夢二をイメージしたもの)と一緒にどうぞ。
また、白秋先生のお姉さんは、お隣のみやま市瀬高町の造り酒屋「菊美人酒造」(写真左)にお嫁入りしており、菊美人の名は白秋先生が名付けたともいわれます。酒蔵では今も酒造りが続いています。
日本酒「潮」(写真右)は、北原家が使っていた「潮」のラベルを復刻したもので、「白秋生家・記念館」のオリジナルのお酒です(製造は久留米市の「杜の蔵」)。
また、2月には体験型「柳川ゆるり旅」で白秋先生の生誕地を訪れる「この道ツアー」が企画されています(1月にホームページ公開)。
ほかにもコンサートやイベントが予定されていますので、詳細は「白秋生家・記念館」や柳川市のホームページでご確認ください。
この冬~新春は叙情たっぷりの柳川を訪れ、白秋先生の童謡を口ずさみながら、どうぞ心おだやかにお過ごしください。
■北原白秋生誕140周年記念イベント
◇ロビーコンサート;2025年1月11日(土)13時30分/北原白秋生家・記念館(要入館料)
◇生誕祭;2025年1月25日(土)10時30分~/白秋生家・記念館
◇白秋叙情小曲の宴;2025年1月25日(土)13時30分/水の郷ホール(A席2500円・B席1500円・中学生1000円・小学生500円)
◇合唱コンサート;2025年1月26日(日)10時~/柳川市民文化会館(無料)
◇水の構図写真展~柳川の光と影~;2025年1月中旬/北原白秋生家・記念館(大人600円)
◇北原白秋生家開館55周年記念特別展:開催中~2025年3月31日(月)/北原白秋生家・記念館(大人600円)
■グッズ料金
○クリアファイル330円、ポストカード165円、白秋インク2200円、リングノート550円、一筆箋440円、マスキングテープ495円
○日本酒「菊美人」特別純米1620円・純米吟醸2120円・大吟醸3960円、日本酒「潮」純米酒2本セット3500円、純米吟醸1本2400円
※イベント参照:北原白秋生家・記念館ホームページ→こちら
柳川市ホームページ→こちら
※掲載の情報は2025年12月現在のものです。