こんにちは。特派員のツツミです。
皆さんの気分転換は何ですか？
ドライブ？グルメ？スポーツ？温泉？
どれもいいですよね。
私は「美味しいコーヒー」です。
今回は、自家焙煎の店をご紹介しましょう。
店の名前は「珈琲屋 藤木」。
柳川の中心部から離れた柳川市大和町の住宅地にあり、
西鉄塩塚駅から徒歩6～7分。
県道714号沿いにあるのですが、説明はなかなか難しい。
目印となるものがないんです。
私は一度で見つけられず、道を行きつ戻りつして諦めかけましたが、
「店らしい店はあそこしかない」と思う建物を恐る恐る覗き込んだら、
コーヒーを淹れている店主の顔が見え…。ビンゴ！
後でよくよく見たら外に「珈琲屋」の木製看板が上がってました。
道路沿いに看板が上がってました
思い切って中へ入ると…
扉を開けるとコーヒーの良い香り。
店内は、木製カウンターと大きなテーブルを配し
照明を落とした静かで落ち着いた空間です。
シックな色調の店内
壁に並んだ真っ黒のコーヒー豆は
毎日午前中、店主・藤木さんが焙煎しているものだそうです。
豆は自家焙煎
さっそくオリジナルブレンド（600円）を注文。
一杯ごとに豆を挽いてネルドリップで丁寧に抽出。
一滴ごとにコーヒーの香りが広がります。
一杯ごとにネルドリップで淹れてくれる
自家焙煎でネルドリップという、
本格的なコーヒー店がこんな場所に!? と、
地元住民ながらビックリ。
オープンして間もないのかと思ったら、
2年前にオープンしたそうで、それまたビックリ。
（私は普段どこを見ているんでしょう!?）
一杯仕立てのコーヒーは、やはり香りがいいですね。
ひと口またひと口とゆっくり飲みたくなります。
中煎の“マイルド”はサラリとした飲み口。
その後に飲んだ“フレンチ”（深煎・600円）はコクがあり、
「コーヒー！」という主張を感じます。
（あまり、味の説明になっていませんね‥）
一杯仕立てのコーヒー
その他にモカ、ブラジル、タンザニアなどの豆があり、
「こんな味のものを」と伝えれば、
店主が豆を選んでくれるし、ブレンドもしてくれます。
入口の看板に「珈琲だけの店」と書かれていますが、
実際にはデザートがあります。
コーヒーだけ!?
実はスイーツもあります
人気は「かぼちゃプリン」（400円）。
「プリン」の名前からイメージするプルプル感はなく、
もっちりとしていて「これ、プリン!?」という感じ。
タルトにしてもいいんじゃないか、と思いますね。
小ぶりだと思ったのですが、食べごたえがあります。
もっちりして食べごたえ十分のかぼちゃプリン
デザートはすべて店主の手作りだそうで、
この「かぼちゃプリン」は、かぼちゃを裏ごしして
一つひとつ丁寧に作っているのだとか。
こうなると、他のデザートも試したくなりますね。
「コーヒーにはチョコレートでしょ！」と
続いてチョコレートケーキ（400円）をオーダー。
チョコレートケーキ（右）
カカオと、ほんのりミルクの味わいと、
ほんのちょっぴりの塩味が絶妙なバランス。
こってりとした重みは感じられません。
これも小ぶりに見えましたが、味が濃厚なので
これくらいの大きさで十分ですね。
さて、店主の藤木さん。
店のある柳川市大和町出身だそうで、
以前は熊本市の下通り商店街で
同じく自家焙煎の珈琲店を営んでいたそうです。
店主の藤木さん
熊本地震で店舗が被災。
焙煎を続けながら出張イベント等で移動販売を行い、
店舗再開を模索していましたが、
思う場所が見つからず、思いきって帰郷。
実家近くの飲食店を改装してオープンさせました。
観光客の多い沖端や乗降客の多い柳川駅周辺で
今流行のスタンドタイプのコーヒーショップを開いたり、
一度に抽出して効率よく提供する方法もあるのでは？と
水を向けると、
自家焙煎や手作りのデザートなど、手間ひまかけ
ご自身の納得したものを提供したかった様子。
「一杯ずつ淹れてコーヒーカップで提供したいし、
何より、淹れる人の顔の見える店にしたかったから」と、
屈託のない笑顔を見せてくれました。
確かに、ここなら
「この店主がこんなふうに淹れてくれるんだ」と
カウンター越しにすべて見えますね。
近所の70～80代のお年寄りが顔を見せたり
カウンター越しに常連さんと会話したり。
都会のコーヒーショップとはまた違う
喫茶店ならではの趣があって味は本格派。
一度、足を運んでみてください。
豆の販売もしています（100g700円～）。
■珈琲屋 藤木（こーひーや ふじき）
○住所／柳川市大和町塩塚118-6 →地図
○営業／12：00～20：00
○休み／木曜
○電話／090-4344-5600
※メニュー、金額は2021年6月現在のものです。
※参考：Instagram（珈琲屋 藤木）
