こんにちは、柳川ブランド推進協議会です。
この度、協議会で申請していた、文化庁の100年続く食文化「100年フード」へ『福岡柳川/貝柱粕漬・海茸粕漬』を申請したところ、令和5年3月3日付けで100年フードに認定されました。
柳川市では、昨年度の『うなぎのせいろ蒸し』(柳川市観光協会申請)に続く、2件目の登録となります。
今回の地域の食の認定により、より一層、豊かな食文化を持つ柳川市のPRに活用してまいります。
伝統の100年フード部門 〜江戸時代から続く郷土の料理〜
『福岡柳川/貝柱粕漬・海茸粕漬』(※文化庁ホームページへリンク)
〇紹介文
柳川市は福岡県南部、筑後平野の西南端に位置し、有明海に面しています。有明海の豊富な海の幸と酒どころであった柳川で、お酒を搾ったあとの酒粕に生の海産物(貝柱や海茸)を漬け込み、酒粕と一緒に食べる、この地域独特の食文化は、江戸時代から続いています。文献においても江戸時代から柳川の特産品であり、当時から現在まで続く柳川のおもてなしの逸品となっています。
〇参考文献
・『藩政』937
「御在府中御献上并御定式音物御祝献立不時御音物」
※藩主が江戸に滞在中の献上品や贈答品などをまとめた史料。この中に、細川玄蕃頭(常陸国谷田部藩主)が江戸から国元に下る際の贈り物として、海茸粕漬が記載されています。
・『藩政』2109、2120
※柳川に下向してくる幕府の医師に対し、粕漬と菓子を贈っている記述があります。
〇100年フードに該当する柳川ブランド認定品
・株式会社水産堂「海茸粕漬」
・株式会社水産堂「貝柱粕漬」
・株式会社高橋商店「金印貝柱粕漬」
〇文化庁100年フード概要
文化庁では、我が国の多様な食文化の継承・振興への機運を醸成するため、地域で世代を超えて受け継がれてきた食文化を、100年続く食文化「100年フード」と名付け、文化庁とともに継承していくことを目指す取組を推進しています。初年度となる令和3年度は、応募のあった212件について、有識者委員会による審査を行った結果、認定基準を満たした131件を認定しました。2回目となる令和4年度は70件を認定しています。