こんにちは 待鳥です。
今回のブランド認定品を巡る旅は、「おはなのうむすび」のお話をお聞きしたいと思います。
(ブランド認定品をめぐる旅とは・・・。
柳川市の数ある特産品から選ばれた
「柳川ブランド認定品」を紹介するコーナーです。)
お話をお聞きする、お花小路の近藤和美さんです。
近: こんにちは。
待: こんにちは。今日はおはなのうむすびについてお話をお聞きしたいと思います。
作られたきっかけを教えて下さい。
近: 柳川藩主立花邸 御花(以下「御花」)のお食事処(料亭や対月館など)ではうなぎのお料理(うなぎのせいろ蒸しや蒲焼きなど)を味わっていただけますが、売店にはお持ち帰りできる物がありませんでしたので、お花小路の前任者が、御花の味をご自宅でも楽しんでいただけるように、うなぎを使ったお土産を作りたいと考案したのがきっかけです。
待: 御花の味をご自宅でも味わえるっていいですね。どのようにして作られたんですか。
近: 御花の味を知り尽くしている御花料亭の総料理長に相談し、お土産として、うなぎのせいろ蒸しよりも気軽にお持ち帰りいただけるものをと、総料理長が試行錯誤を半年以上も繰り返し、うむすび(うなぎのおむすび)が出来上がりました。
待: 料亭の総料理長さんが作り上げられた味なんですね。うむすびの味など、こだわりを教えてください。
近: はい。うむすびのご飯の味付けやうなぎの蒲焼きに使っているうなぎのタレは、御花料亭でも使っているうなぎのタレを使ってます。料亭と同じうなぎのタレを使うことで御花の味をお召し上がりいただけますし、うむすびの味の決め手にもなっています。
そして、食感にもこだわって作りました。ご飯は国産のお米を使い、もちもちとした食感を楽しんでいただけるようにもち米をブレンドしています。そして、細かく刻んだ牛蒡や蓮根、椎茸を混ぜ込むことで、味に深みを出してます。ものすごく細かく刻んでありますので、ご飯のもちもち感を損なわず、旨味を引き出す食感になっています。
待: ゴロッとした食感ではなく、細かく刻んである具材がタレの絡んだご飯に違和感なく溶け込んでますね。そして竹皮に包んであるんですね。
近: はい。温めるとこの竹皮のかおりがフワッと香ります。うむすびは、冷凍ですのでレンジで温めるだけで簡単に出来上がりますが、この竹皮のかおりがさらに風味を増してくれると思います。レンジが無い場合は、ビニールから出されて、竹皮のまま蒸し器で蒸していただけたら美味しく出来上がりますよ。
待: レンジで温めるだけ。簡単に作れていいですね。
うむすびは、御花のお食事処でも食べることはできますか。
近: いえ、このお花小路での販売のみでのお取り扱いになってます。過去に御花でのイベントや宴会のお料理として出されたこともあるそうですが、基本は冷凍でのお取り扱いのみです。
観光で来られた方や海外の方にも人気です。もし沖端へのお散歩やご近所へ行かれる際のお持ち帰りで温めが必要のお客様は、レンジで温めることができますので、スタッフにお気軽にお声がけください。(暖かいうちに、お早めにお召し上がりください。)
待: はい。お持ち帰りできる御花の味をぜひうむすびで味わってほしいですね。では、この綺麗なパッケージについても教えてください。
近: はい。パッケージにもこだわりました。伝統と歴史のある御花をイメージしています。
「うむすび」という名前には、うなぎのおむすびを略しただけではなくて、おむすびの「むすぶ」という言葉に、御花へ来ていただいた方との縁を結ぶという意味もこめています。竹皮に包んだうむすびを、パッケージに入れて紐で結びます。全て手作業ですので、出来上がるまで手間暇かかりますが、ひとつひとつ心をこめて結んでいます。
販売当初は1個入のパッケージだけでしたが、箱(4個入)でのご提供もできるようになりました。
観光で来られた方のお土産品としても人気ですが、ハレの日など特別な行事にもお使いいただけるようなパッケージになってますので、お祝い事にお使いになるお客さまにも大変好評を頂いてます。
待: うむすびの名前の中にも縁をむすぶという素敵な意味が隠されてたんですね。こだわりの詰まったうむすびは、お土産にもご贈答品にも最適だと思います。
うむすびはお花小路以外で販売されているんですか。
近: いえ、現在はお花小路のみの販売です。(デパートでの催事に出ることもあります)
ご入用の方はお電話でお問い合わせいただければと思います。
待: お花小路に行かないと手にはいらないんですね、ぜひ御花とお花小路にお寄り頂きたいですね。
今回はうむすびについてお話いただきありがとうございました。
近: ありがとうございました。
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柳川藩主立花邸 御花売店 お花小路
福岡県柳川市新外町1(地図)
☎:0944-74-5691
営業時間:9:00~18:00
http://www.ohana.co.jp/
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店内では柳川ブランド認定品をはじめ、柳川ならではの珍味や名産品、御花オリジナル商品、立花家史料館ミュージアムグッズなど、幅広いお土産品を取り扱ってます。
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柳川藩主立花邸 御花:
柳川藩主立花家(初代藩主は立花宗茂)の別邸として江戸時代に建てられ、現在では文化財指定施設の開放から、旅館、料亭、ウエディングなど、観光施設に留まらず地域に根ざした施設となっています。
料亭では、本格会席を中心に柳川名物「うなぎのせいろ蒸し」や有明海の珍味など、柳川でしか味わえないお料理を味わうことができます。
御花の名前の由来:昔々、この一帯は「御花畠」と呼ばれていました。そのことから、別邸が出来た当時より柳川の人々は親しみを込め「御花」と呼ぶようになったそうです。
(写真は、国指定名勝「立花氏庭園・松濤園」)
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この記事は 令和2年1月9日現在 のものです。