事務局だより

干支の香合〜蒲池焼き〜

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こんにちは。地域特派員の待鳥です。

柳川市に「蒲池焼」の窯元があると聞いたので見学してきました。

「蒲池焼」とは
旧柳川藩の御用窯で作られていた焼き物で、
黒陶、赤焼、雲華(うんげ)焼、繧繝(うんげん)焼など、
釉薬(うわぐすり)を一切使用せず、土の持つ柔らかさや温もりのある色艶と色調が独特な焼き物で、風炉や焙烙など茶の湯で用いられます。

歴史は古く、鍋島直茂(肥前佐賀 領主)に仕えていた家長彦三郎方親(ひこさぶろうまさちか)が慶長九年(1604年)に田中吉政(筑後国 領主)から、「筑後国土器師(土器の役人)」として招かれ、現・柳川市蒲池で土器を焼いたことが始まり。
方親は豊臣秀吉に褒められ、朱印状を授けられるほどの腕の持ち主だったそうです。
江戸時代には、藩の御用窯として土器を焼くことになり、幕府にもその作品を献上していました。
当時は藩御止め窯として一般への販売は禁止されていて、貴重品として珍重されていた焼き物だそうです。

その後、蒲池焼は明治になり途絶えましたが、現窯元の伊東さんが20数年前に復活させました。
伊東さんはもともと佐賀で窯を開いていましたが、蒲池焼一代口伝の秘技が縁で、こちらの柳川藩御用窯蒲池焼跡地に築窯され、この時に繧繝(うんげん)焼も復活させたそうです。

蒲池焼1

こちらの「蒲池窯」さんの工房では、お茶の道具を作られていて、
主に関西などのお茶のお家元で使われているそうです。

そして今回 気になってたのが。
こちらの工房で毎年作られている干支の香合。

蒲池焼2

香合とは、茶道具の1つで、お香を入れるためのうつわです。
ちなみに香炉はお香を燃やして香りを出す道具です。

蒲池焼3

上が2015年の干支の羊、手前右が前回(2003年)の羊の香合です。
手前左は宝珠シリーズの香合です。

蒲池焼5
こちらは今年の馬で、波乗り馬と駛馬です。

同じ干支でも、年によって顔や形が変わっています。
そして、干支の形や図柄は縁起が良い物になっているそうです。

蒲池焼4
今年の午年から作製された宝珠シリーズ。

宝珠とは、持つと願いが叶うという珠。
その珠に各年の干支が描かれてます。

2014年の午年の物(左側)は、「九頭馬」。
*九頭馬とは、すべての事が「万事馬九(ばんじうまくいく)」という、
『商売・出世・縁談・蓄財・勝負事・健康・夫婦仲・農漁業・受験』 の九つの上昇運の象徴なんです。

2015年の未年の物(右側)は「五穀豊穣」です。
*「五穀豊穣」とは、神様が米、麦、豆、粟(あわ)、黍(きび)の種をくわえた五匹の羊を遣わし、
五穀豊穣の豊かな土地になったという言い伝えがあるそうです。

こちらも縁起が良い香合ですね。

その年の干支の置物を飾ると、一年間 守ってもらえたり幸運をもたらすと言われています。
開運招福の縁起物として毎年こちらの香合を飾る方も多いそうです。

私も幸運にあやかろうとカワイイ羊を1匹ゲットしてきました。
茶道具としては使わないだろうから、小物入れ兼飾りにしたいと思います(^^)

そして、蒲池焼は、柳川に生家がある「北原白秋」にも縁があるんですよ。

白秋の短歌
“過ぎし日の幼なあそびの土の鳩吹きて鳴らさな月のあかりに”
「夢殿」に掲載された、郷里を思ってうたったこの短歌の中の
「土の鳩吹きて」
この土の鳩は鳩笛で、当時の蒲池焼で作られた玩具の笛だそうです。

蒲池焼6
柳川市観光案内所に展示紹介されている蒲池焼の鳩笛と香炉
きっと当時の鳩笛はもっと素朴な感じだったんでしょうね。

鳩笛は 柳川市観光案内所や北原白秋生家・記念館に 展示紹介されています。
沖端に行かれた際はちょっと覗いてみてください。

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<蒲池窯>
干支の香合は蒲池窯で購入可能です。(紙箱-2100円.桐箱−2500円)
http://www.geocities.jp/kamachigama/
〒832-0005 福岡県柳川市西蒲池11-1
TEL0944-73-0527

<柳川市観光協会>
住所:柳川市沖端町35

<北原白秋生家・記念館>
住所:柳川市沖端町55-1
http://www.hakushu.or.jp/

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