12月-2017
歴史はお好き?(2)
特派員のツツミです。こんにちは。
話が長くなったので、2回に分けました。
引き続き、歴史文化講座の紹介です。
津留城跡から向かったのは、徒歩20分ほどの鷹尾城跡。
何も残っておらず、ここだっただろう、
という推測しかできないようです。
近くの鷹尾神社は清和天皇の命によって祭られたと伝わり、
応神天皇、仲哀天皇、神功皇后をまつる古い神社です。
こちらの方が見学者は多いようですね。

鷹尾城の跡らしいのだが、何もなく‥

案内板には田尻氏の説明がある

古い歴史を持つ鷹尾神社

田尻氏のお墓は田んぼの一角にひっそり佇む。近隣の人がお世話しているとか
その後、鷹尾城跡から20分くらい歩いて中島城跡へ。
住宅地に囲まれ、ここも城の名残りはありません。
ただ、絵図には「薩堀(さつまほり)」が描かれており、
島津軍がこの堀で撃退されたと伝わるのだとか。
地元のお年寄りの話では、
地面を掘れば薩摩の船の帆柱が出土するだろうと
伝えられているそうです。

中島城跡周辺は道路拡張により様相が変わってしまった。もちろん城跡もない

残るは案内板のみ
城跡は残っていませんでしたが、
古地図を見ながら歩くのは面白かったですね。
城より矢部川の改修跡のほうが興味深い。

右の高いところが堤防で、向こう側が矢部川。こんな矢部川ほとりに城を作って大丈夫だったんでしょうか??
昭和23年撮影の航空写真を見ると、
蛇行する矢部川を埋め立て、川の流れを変えたのがわかります。
平成24(2012)年の九州北部豪雨で矢部川は決壊しましたが、
昔から矢部川には悩まされてきたのでしょう。
もしかしたら蛇行する理由があったのかもしれず、
流れを変えたことが決壊につながったわけではありませんよね?
川との付き合い方も、この地域のポイントです。

蛇行する矢部川を埋め立てたのが分かるかな?(右上あたり)
さて、次回は1月13日(土)、テーマは「白秋」です。
「やながわ歴史文化講座」は毎回参加者が多く、
早めにお出かけになることをおすすめします。
当日、会場でお会いしましょう。
■やながわ歴史文化講座
第4回「白秋 童謡・民謡詩人への道のり」
〇日時:平成30(2018)年1月13日(土) 14:00~16:00
〇会場:柳川総合保健福祉センター「水の郷」視聴覚室
(柳川市上宮永町6)
案内図→コチラ
〇受講料:200円(資料代含む、申し込み不要)
〇講師:横尾文子氏(佐賀女子短期大学名誉教授)
〇定員:50名
※その後の講座については、ホームページ参照→コチラ