こんにちは。特派員のツツミです。
今さらですが、今日は
そろそろ収穫の終盤を迎えつつある
海苔漁のお話をしましょう。
話が長くなるので、3回に分けてお届けします。

柳川沖の有明海でとれる海苔

「故郷は海苔の産地です」と言うと、
「へー、佐賀ですか?」と言われます。
「いえ柳川です!」と答えるものの
九州圏外の人は、海苔が有明海で獲れると知っていても
その有明海が福岡、佐賀、熊本、長崎の
4県にまたがると知る人は少なく、
まして柳川をはじめとする福岡や熊本で海苔が獲れると
知っている人は少ないようです。
「熊本」と書かれた海苔を見て、
「佐賀で獲って熊本で加工しているんですね」という
関東の人の言葉を聞いた時は驚いたものです。

有明海は魚介の種類が多く、
昔はアサリ貝を中心に獲るアサリ漁、
ワタリガニを獲るカニ漁、ムツゴロウのムツ漁、
網を仕掛けて多種の魚を獲るハゼ漁など、
それを専門とするような漁師がいたようです。

道具や仕掛けが違うため、そのほうが理に適っているし、
お互いの領分を侵さず、魚介の一定量が保たれて
皆それぞれに収穫できたことでしょう。
昭和時代に入り、海苔の養殖が盛んになると、
海苔漁に転換する人が増えていきました。

ガネと呼ばれるワタリガニ。茹でると紅色に

地元でシャッパと呼ばれるシャコ

夏に獲れるウナギ

晩秋から冬に獲れるガンバ(フグ)

有明海の冬の味覚の王様タイラギ(二枚貝)

今は食べないムツゴロウ

ハゼ漁でたくさん獲れたコノシロ(コハダ)

その海苔漁の準備が本格化するのは10月。
「種付け(タネつけ)」と呼ばれる採苗解禁日を境に
海苔漁師は一気に忙しくなります。

「種付け」とは、大雑把に言えば、
貝に培養した種(タネ=胞子)を海に持っていき
貝から種を放して網につくようにすること。
無事、種が網についたらぐんぐん伸び、
それを摘み取って乾燥させ、板海苔に仕上げることができます。
つまり「種付け」は、その年の漁を左右する一年でもっとも大事な日。
毎年、解禁日時は決められ、フライングは禁じられています。

種は自家培養、専門業者による培養があり、この種が命。
いい種ができないと、海苔を作ることができません。

お邪魔した平河さんのお宅は、自家培養。
小屋で気温、水温、比重などを調節しながら
種を大切に育ててきました。
ご覧の通り、種がついて貝は真っ黒です。

貝に種を培養

※参考;柳川フィルムコミッション ホームページ

vol.2 に続く


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