こんにちは。特派員のツツミです。
引き続き、海苔漁のお話vol.2です。

2016年度の種付けの解禁は10月16日、早朝6時。
それに向けて、前日、網に結び付けておいた
落下傘(らっかさん)と呼ばれる袋に
貝を入れる種入れ作業を行います。

種入れ作業を手伝う子どもたち

貝は塩水に浸けられ、乾いたり、天日にあてたりすれば、
種が死んだり、貝から種が飛び出たりします。
短時間で手早く作業しなければならず、
種入れには幼児からお年寄りまで駆り出されます。
大変さと大事さは学校の先生も理解済み。
「親戚の種入れの手伝いに行く」と言えば、
この日ばかりは部活動を休むことも許されました。

そこここで種入れが行われています

こちらのお宅でも

平河さんのお宅は、漁の規模が大きく、
当然、袋の数も多いため、
親戚中が集まって作業していました。

大人も子どもも全員集合

海苔漁のずるい(!?)ところは、子どもも手伝えるところ。
「危ないから向こうで遊んでろ!」と言われることがないのです。
どんな小さな子どもでも、何かしら手伝えることがある。
そしてまた上手に子どもをのせるおじいさん、おばあさんがいるのです。

お手伝いで汗びっしょり

子ども心に重要さを感じる一方、
大勢が集まるため、ちょっとしたお祭り気分。
子どもも、つい手伝ってしまいます。
しかし、手伝いを通して
大人から仕事の「段取り」や「要領」を教わるので
幼少期の手伝いは必要だと、今では思います。

女子も大切な人手。力持ちの男子高校生は重宝されます

お隣のお宅では、
機械を使って種入れが行われていました。
この機械は、袋に貝を入れたら随時、
網を巻いていきます。
少人数で座ってできるのが利点で、
近年はこの機械を使うところも増えています。

機械を使った種入れ作業

座って袋に貝を入れます

袋に貝を入れ終わったら、網を船へ。
漁港は網を乗せたトラックで大渋滞です。
クレーンを使って網を船に積み、
その後、乾かないようにビニールシートをかぶせて出港を待ちます。

種入れが終わったらトラックに積んで漁港へ

船に積み込む順番待ち

網をクレーンで車から船へ

船に積み終えたら解禁時間を待ちます

この種付けの日、漁師の家で用意されるのが
餡(あん)たっぷりの「ぼた餅」です。
黒い餡を海苔にたとえ、
真っ黒な海苔が獲れるように願うのです。

手伝いに来た人に手土産として手渡したくなるものですが、
人に渡すのは禁止。海苔が流れていくのを嫌うからです。
ほとんど願かけですね‥。
ぼた餅は菓子店や地元のスーパーなどに特別注文されます。

久しぶりに私もぼた餅を買うことに。
雲龍堂さんにお願いしたら、
このように美味しいぼた餅が届きました。

「種付けぼた餅」と呼ばれます

雲龍堂(うんりゅうどう)
柳川市大和町皿垣開501
TEL0944-76-3161
ぼた餅1個100円

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vol.3 に続く

 


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