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7月-2017

高齢運転者の免許証自主返納について

こんにちわ、特派員の寺島です。
今回、私事でありますが、私の父が5月30日を持って、車の免許証を自主返納いたしました。

以前から、75歳になったら免許証を返す・・・とは言っていましたが、きっと父本人も、本当に返すことになるとはコレっぽっちも思っていなかったことと思います(笑)

というのも、本人的にはまだまだ元気(なつもり)で、しかも私の実家は交通の便が悪く、近所にスーパーもコンビニもありません。
車がないと生活自体が成り立たない・・・ということもあって、おそらく『免許証を返す』と言いつつも、現実としては『返せないだろう』と思っていたみたいです。
あと、周りからも『まだ返さなくてもいいよ』と言ってもらえると・・・

しかし、実際のところは、本人は元気だと言いつつも、以前、ブログにも書いたことがありますが、3年前の脳梗塞の後遺症で、左足がかなり不自由です。
一昔前のようなマニュアル車だったら確実に車の運転なんてできません。
現在、ほぼ主流となったオートマ車だからこそ、多少足が不自由でも運転ができているだけなんです。

実際に、福岡県内でも高齢者の事故は年々増加しているそうです。
ここ数年、みなさんもテレビのニュースなどで、とても痛ましい事故を見る機会が増えたと感じられている方も多いのではないかと思います。

よく耳にするのが、ブレーキとアクセルの踏み間違いですが、それ以外にも、私の父の場合ですが、本人が思っているよりも、かなり反射神経が鈍くなっていると感じました。
実例として、車の運転中に飲み物を飲もうとして、本人的には、ほんのちょっと・・・脇見をしたという意識もないくらい『ほんのちょっと』油断をしただけで、すでに目前には手遅れなほど前方車が迫っていた・・・ということがありました。

現在、40代の私でも、若い頃と比べてかなりの反射神経の衰えを感じます。
それが60代・・・70代、80代となると、きっと本人が思っている以上に、ちょっとした油断が危険な状態になっているといっても過言ではないと思います。

我が家は、そういったことをきちんと家族で話し合い、一方的に父に免許証を返納するよう押し付けるのではなく、本人にも納得させた上での今回の運びとなりました。
以前はミニバンで普通に車庫入れが出来ていたのに、返納前3年間は軽自動車に乗っていたんですが、車庫入れに失敗して車をぶつける回数も増え、タイヤをパンクさせたりということもあったので、言われてみれば、本人的にも自覚はあったみたいです。

車の事故は、運転手が若い人であろうと高齢者であろうと、起こるときは起こります。
ただ、それを起こさないための努力は絶対にするべきだと思います。
飲酒運転、無免許運転、暴走運転はもってのほか、脇見運転をしない、運転中は運転だけに集中する・・・
それでもうっかり起きてしまう気の緩みに、思うように反応出来ない自分自身を知ったとき、免許証の自主返納という道を選ぶのも、一つの手ではないかと思います。
そしてそれは、とても勇気のある行動だと私は思います。

ここまで、まったく写真ナシの文章だらけでスミマセン。
ここから先は、私の父が実際に運転免許証の自主返納を行った手続きをご紹介したいと思います。

ちなみに父は、運転経歴証明書交付を希望しました。

平成28年10月以降、以前は保険証一つでOKだった、銀行等での口座開設や高額の取引などが、顔写真付(運転免許証・マイナンバーカード・パスポート等)なら一つ、顔写真ナシなら公的書類(保険証・介護保険証・年金手帳等)の二つ以上が必要へと変更になりました。
私は某金融機関に勤めておりますが、平成24年4月1日以降に発行された運転経歴証明書であれば、免許証と同様に本人確認書類としての利用が可能です。
もし、顔写真ナシの公的書類しかお持ちでない方は、今後のことを考えて、運転経歴証明書の交付をお勧めします。

今回は、運転経歴証明書を交付した場合の手続きをご紹介したいと思います。

まず、柳川警察署へ電話をして確認したところ、自主返納の受付は平日のみで、土日・祝日は受付されていません。

《受付時間》

8時30分~17時15分
月曜日~金曜日(休日及び年末年始を除く)

《持参するもの》

・運転免許証
・印鑑
・申請用写真1枚 (サイズ 縦3.0センチ×横2.4センチ)
・交付手数料 1,000円

※柳川警察署では写真撮影する機械がないそうなので、必ず用意していってください。
※もし運転経歴証明書の交付が不要の場合は、申請用写真と交付手数料は必要ありません。

受付の方に、免許証の自主返納に来ましたといえば、あとは書類の記入の仕方等は教えていただけます。

時間もそれほどかかりません。
書類に記入し、提出して、それほど待つことなく、下記の書類を受け取ることが出来ました。

こちらの書類を受け取るとき、私の父はソファーに座って待っていました。
すると警察の方が、わざわざ父の前で目線を合わせて膝を折って、

『今まで長い間、お疲れ様でした』

と、言ってくださいました。

正直、私、かなりウル・・・っときました。

そうだね、ジージ、長い間、お疲れさまだったね。
今までよくがんばったねって・・・

この一言に、私はなんだか父が選んだ自主返納という勇気が報われたような気がしました。
自宅に父を連れて帰ったあと、母からも、同様の言葉をもらっていました。
あと、東京在住の私の妹も、翌日に父へ電話を入れ、同様の言葉をかけたみたいです。

ちなみに、運転経歴証明書の交付には10日ほど時間がかかります。
柳川警察署より連絡が入り、印鑑を持って受け取りに行きました。
受け取りに行くのは、この時は代理人でも良いとのことでしたが、みなさんが免許証返納に行かれる際は、できれば事前に受付の方に確認してみてください。

今現在、車がなくなった我が家の車庫は、こんなことになっています(笑)

キャンプ用の折り畳み椅子が、なぜか4つも並び、日中はだいたい外に出てラジオを聴いているか、昼寝をしたり、時折お隣さんが缶コーヒーを持ってきては、椅子に座り長話を繰り広げています。
父曰く、秋になったらここでバーベキューをしたいそうです。

そして、私の相棒パグ犬のカイちゃんも、ここでもひと肌ならぬ、ひと皮脱ぎ・・・いや、脱いでないなぁ・・・(笑)、家族の為にがんばっています♪( ´艸`)

私も出来る限り、休みの日は実家へ帰り、一週間分の買い出しのために母をスーパーやドラックストアへ連れて行き、できるだけ不自由のないように努めています。

時には父を、からたち文人の足湯~沖の端近辺へと連れ出したり・・・

そうそう、今回、長い時間歩くことができない父のために車椅子を購入しました。
父のためのはずが・・・なぜか父の膝にちゃっかり収まっているカイちゃん(笑)
車椅子を自分のカートと勘違いしているのか、困ったことにまったく歩かなくなってしまいました(-_-;)

免許証返納には、家族の手助けも必要となります。
一緒に住んでいない、遠方で離れている・・・色々と事情はあるでしょうが、遠く離れていても、電話1本ぐらいは入れることができるはずです。

高齢者が免許証返納をためらう理由には、車がないと行動範囲が狭まり、生活が不便になるというのもありますが、行動範囲が狭まったことにより、今まで密に接していた人たちから遠ざかることを恐れる気持ちもあると思います。

たった1本の電話でもいいと思うんです。
週に1回でもいい。

元気にしているか?
なにか困っていることはないか?

自分を気にかけてくれている人がいると思うだけで、人は、また1日がんばってみようという気持ちになれると思うんです。

とても長くなりましたが、最後に、ここ数年、他市では高齢者の免許証自主返納に対する支援制度がよく聞かれるようになりました。
残念なことに、柳川市ではまだそういった取り組みは行われていないとのことでしたが・・・

みなさん、どうやら今後はなんらかの動きがあるようです!
詳細がわかり次第、追ってお知らせしたいと思いますので、それまでもうしばらくお待ちください。

私は、今回、自ら免許証を自主返納するという道を選んだ父を、とても誇りに思います。

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